こんにちは。前回アップしたおそうじ術のブログですが、想像以上に反響がありましたので、第3弾を書くことにしました。
なぜおそうじなのかというと、私が新卒入社以来ずっと家事代行サービスの会社で働いているからです。
今はほぼ(?)現場を離れていますが、私が5年間・数百件の現場サービスで培ったおそうじスキルを、週末多忙なサポーターの皆様に引き続き還元出来ればと思っています!
※※ご注意※※
ここでご紹介するのは私がサポーターの皆様向けに考案した時短おそうじ術であり、弊社のサービスのスタンダードな清掃方法ではありません!予めご了承ください。
今回は洗面所をご紹介します。
比較的手入れが容易だと思われがちな洗面所。
しかし、10年前と比べて素材に特殊性も出てきて、後戻り出来ない傷や汚れも発生しやすくなっています。洗面所の素材や注意するべき汚れも含めて解説していきます。
こちらは我が家の洗面所です。引っ越した時に新しいものを入れて頂きましたが、洗濯物のホコリや湿度が災いして菌が繁殖してしまっています。
ではさっそく、今回使用するおそうじ道具を発表しましょう。
今回のおそうじ道具たち
・カビハイター
・バスマジックリン
・スポンジ
・キッチンペーパー
洗面所のお掃除道具はバスルームのお掃除道具とかなり近いです。
もしご用意がないお掃除道具があればバスルーム清掃のためにも購入しておきましょう。
ポイント①
小物を移動させる
ものがあると面倒だから置いたまま少しずつ動かして清掃する方いらっしゃいませんか。
洗面所の汚れは洗剤を選べば比較的ケアしやすいのですが、移動を惜しむと洗剤を充分に散布出来なくなり、余計に時間がかかってしまいます。清掃の際は必ず移動させましょう。
ポイント②
赤カビが出てしまっているところにカビハイターを吹きかける
赤カビと呼んでしまっておりますが、実は「ロドトルラ」という赤色酵母菌で厳密にはカビではありません。しかし、この「ロドトルラ」は黒カビの温床になりやすいためケアが大切です。
※黒カビは目視で確認出来るまで繁殖したら、なかなか元には戻りません!!なぜなら黒カビは菌が食い散らかした後が黒く見えているだけだからです。漂白剤もその後を白くしているだけと言っても過言ではありません。
赤カビや黒カビが繁殖してしまっているところにしっかりとカビハイターを吹きかけ、泡が消えるまで待ちましょう。
※パッキンのカビにはティッシュペーパーにカビハイターを吹きかけたものを気になるところにパックします。
ポイント③
洗い流す
コップなどを使ってしっかりと洗い流すと簡単です。
前回のお掃除ブログでは、クレンザーと漂白剤を同時進行で使用しましたが、
カビハイターなどの除菌剤(アルカリ性)とバスマジックリン(中性)は同時に使ってはいけない代表例です!!!絶対に同時に使わないでください!
以前お客様宅で「他の業者さんが除菌剤と洗剤を同時に使ったがためにお風呂場で卒倒して大変なことになった」と伺ったことがあります。
プロでも油断すると病院行きになりますので慎重にお願いします・・・!
ポイント④
バスマジックリンを吹きかけスポンジでこする
スポンジの柔らかい面でしっかりとこすります。この時に硬い面を使用するとあっというまに傷が付きますのでお気をつけください!
ポイント⑤
こすり終わったらフチと洗面ボール上から2cmをキッチンペーパーでこする
別に洗い流せば良いんじゃない?という方もいらっしゃるかと思いますが、実は洗面所に密接している壁やフローリング、壁と洗面所の隙間を埋めるパッキンは水にかなりデリケートな素材ですぐに黒いカビが生えたり、表面のコーティングが剥がれたりとトラブルになりやすいです。
少しでもリスクを回避するためにフチやフチに近い洗面ボールの部分はキッチンペーパーでさっと拭き取ってしまいましょう。
ポイント⑥
洗い流す
コップを使って簡単に洗い流します。ポイント⑤で吹いた部分は外してその近くを流す時は低いところから静かにお水を流します。
ポイント⑦
飛び跳ねた水をキッチンペーパーで拭き取る
ポイント⑤で説明したように水にデリケートな部分に近い水分をしっかりと拭き取ります。
洗面所を清掃する際のポイント
とにかくこすらない
洗面所はいかに洗剤で汚れを落とせるかがポイントとなります。心苦しいですが辛抱強く待ちましょう。
洗面ボール周りの小物は収納ボックスなどに入れて直接触れないようにする
洗面所はいずれのタイプも化粧品の液漏れや毛染め剤などに弱いです。
出来る限り触れないように洗面ボール周辺の小物は入れ物に入れて直接触れないようにしましょう。入れておけば清掃の際も移動が楽になります。
こまめに掃除をする
洗面所はポイント②だけでも定期的にやっておけば汚れをかなり軽減できます。私は急な来客時はポイント②とテュッシュペーパーでほこりをさっと拭き取って対応しちゃいます(笑)どうしても衣服から出たほこりで汚れやすいので気づいた時に簡単にでも拭き取るようにしましょう。
洗面所の種類ごとの対応方法
洗面所には大きく3つの種類が存在することをご存知でしょうか。
それぞれに特徴がありますので、日常に迫るリスクと注意点をお話していこうと思います。
陶器製の洗面ボール
陶器の洗面ボールは汚れと傷に強いため、お掃除的にはお手入れが簡単で光沢を保ちやすいです。コンコンと軽く叩くと固く、厚みがあるため低い音がします。
しかし、衝撃に弱いため、化粧水や香水の瓶、電気シェーバーなど重たいものを落とした瞬間に割れてしまいます。割れた際は交換になる可能性が高いです。
ホーロー製の洗面ボール
ホーローの洗面ボールは金属にうわぐすりを塗って焼成したものです。コンコンと軽く叩くと空洞のため高い音がします。
水や湿気に強いので水回り向きですが、このうわぐすりがもろく、陶器製の洗面ボールと同じ要領でこすってしまうとあっというまに表面に傷が付きます。
傷がつくとそこが引き金でうわぐすりがばらばらと取れてしまうことがあるため、注意が必要です。
人工代理石製・樹脂製の洗面ボール
デザイン重視で施工されることが多い人工代理石の洗面ボールは水に弱く、コップを置いただけでもシミになってしまうことがあります。
洗剤を使用した際も飛び跳ねた洗剤が後になってしまう可能性が高いため、洗面ボールを清掃する際は周辺をタオルなどで養生した方が良いでしょう。
我が家でも採用されている樹脂製の洗面ボールは最近登場したのですが、とにかく擦ると傷がついてしまうため、擦らずに汚れを落とす方法を追求する必要があります。
見た目はバスルームの浴槽やトイレの便座に近いです。
また化粧品や毛染め剤などが垂れると科学反応を起こして色がやけやすいため注意しましょう。色がついてしまったら元には戻りません。
洗面所のハウスクリーニング利用のタイミング
洗面所のハウスクリーニングを頼むべきタイミングは洗面ボールにカルキが溜まって来た時です。洗面所は強くこすれないため、専門清掃で使用する洗剤で落とす必要があります。
ちなみにパッキンの黒ずみが酷くてハウスクリーニングを頼みたいと思う方は多いと思うのですが、ハウスクリーニングでは黒ずみ汚れを落としきれる可能性が低いです。パッキンが特に気になる場合はコーキングを打ち直し(パッキンを交換し)た方が圧倒的にきれいになります。
ハウスクリーニング業者さんでも実施してくれるところがあるので問い合わせてみましょう。
さて稼働15分ほどでおそうじができました!
Before
After
皆様もぜひ試してみてください!