マチココロ

サッカー観戦と本業のお掃除、新潟のよいところを綴っています。

アルビレックス新潟

それでも、私は『アイシテルニイガタ』と叫び続けよう。

あり得ないミス、あり得ない失点で絶望したのは何度目だろう。

確かに選手は頑張ってる。
それでも名古屋戦での心の傷が癒えないまま、チームが完敗するのを見るのは辛かった。

今年はもうあと5試合しかない。

しかし、日月曜日休みの私が日程的に行ける試合にも関わらず、ビッグスワンに行くのをためらった。
アルビの応援を始めて12年目、こんな事は初めてだった。

苦しみながらも選手と一緒に残留を掴みとった2008年。
絶望的な状況でも、アルビのサッカーを、選手を、そしてサポーターの応援の力を信じて疑わなかった2012年。

2016年は今までのどの年とも違う、本当にチームが一歩進んだり二歩戻ったりの試合を重ねた。

象徴的だったのは、マリノス戦の前半でフリーキックのチャンスを得た時。
ゴール前に上がるはずだったボールは連係ミスでキッカーだった選手の足をかすめて無情にもラインを割ってしまった。

アルビの何を信じて良いのか、私たちの応援の力は何なのか。
正直、分からなくなっていた。
そんな時、
アルビレックス新潟からメールが届いた。

『「橙魂結集!」9月25日(日)ジェフ千葉レディース戦、鹿島アントラーズ戦 ビッグスワンを4万人でオレンジに!』

それは鹿島戦での4万人集客を呼び掛けるものだった。
ふと脳裏に初めてビッグスワンに行った時の光景が蘇った。

大きなスタジアムが一面オレンジに染まるスタンド。
チャントが始まればビリビリと体を震わせる声援。
スタジアム全体に降り注ぐ拍手の雨。
その声援や拍手に応えるように、必死にもがき必死にピッチを走り回る選手たち。
一層熱量を帯びるスタンド。
選手のプレーひとつひとつにサポーターが呼応していた。

2006年8月20日。
それが私にとってのビッグスワンだった。

応援の力は言葉では語れない強さを選手にもたらしてくれる。
そう信じていたい。

悩んだ末に私は鹿島戦の参戦を決めた。
4万人のスタンドを埋められるかは分からない。
それでも私はビッグスワンが好きだ。
新潟の街や選手やサポーターが好きだ。

新潟に無縁な私がこれだけ心を動かされて来たのは、
このスタジアムとサポーターが居たからだと思う。

チームの状況は苦しい。
天皇杯で勝利したものの、1試合で好転するとも思っていない。
それでも、私は『アイシテルニイガタ』と叫び続けよう。

アルビレックス新潟がJリーグのトップリーグでプレーをし続けること。
そして、タイトルを取ること。
それは今所属している選手たちだけではなく、
新潟でサッカーボールを追いかけ続けているユースのみんなや子供たちの夢でもあるはずだから。

鹿島戦、大切な試合になります。
もう一度4万人に。

選手に熱い声援を送りましょう。




-アルビレックス新潟

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マチ神奈川県川崎市在住、東京都調布市出身。
新潟に無縁だったアルビレックス新潟サポーター16年目、家事代行会社入社8年目。
サッカー観戦、本職のお掃除、サポーターとして経験したこと、新潟のよいところを書いてます。