マチココロ

サッカー観戦と本業のお掃除、新潟のよいところを綴っています。

AlbiWAY アルビレックス新潟

維れ新なり(これあらたなり)【AlbiWAY掲載コラム】

今シーズン初めてアルビウェイを書かせて頂きました。備忘録として自身のブログにもアップしておきます。(編集部より許可を得ております。)試合とはあまり関係がないコラムですので、維新みらいふスタジアムへ参戦出来なかった皆様も是非お楽しみください!

今回はレノファ山口さんとリーグ戦初対戦となりました。山口さんのホーム、維新みらいふスタジアムの「維新」は明治維新の「維新」から来ているのだと思います。私は大学で史学科を専攻していてまさにこの時代、(詳しく言うと文久元年~三年)で卒業論文まで書いてしまったほどなので山口と聞くと長州藩が思い浮かぶのです。
 私たち新潟や福島など東日本の多くは佐幕派と言われ、権力が形骸化していく徳川幕府を支持していました。それに対して、鹿児島や山口は自分たちが外国と戦争をしても圧倒的な兵力の差で勝てないと悟り、国の中で抗争を繰り返しながらも先進的な技術や文化を積極的に取り入れていったのです。(ついには日本国内でも戦争をしながら)日本が植民地になりそうだった所を何とか防いで近代化させたんですよね。※大胆に説明しましたが所説あります。
 ここまで全然サッカーと関係ないじゃん!とお思いのあなた、実はそこまで無関係ではないんです。
 明治維新の頃の世界勢力図も、現代におけるサッカーの勢力図もヨーロッパが先端を走っています。一方で私たちは過去の言葉を借りると『極東』なんです。一番東の端っこ。約200年間も殻にこもって鎖国が成立していたのも、この地理的要因が大きいでしょう。これはデメリットも大きくてヨーロッパで発生した最先端が日本に届く頃には世界の当たり前になっていて全く最先端ではなくなってしまうんです。明治政府もここでかなり苦労しましたし、サッカーにおいても世界に追いつきたい日本にとってはハンデになると思います。
 近年はJリーグで花開いた選手がヨーロッパに移籍することが当たり前になってきました。トップレベルの世界で戦うためです。最近ではJ1以上にJ2のクラブがヨーロッパ監督を積極的に招聘しています。先日対戦した徳島や東京ヴェルディ、千葉などです。展開するトレーニングや戦術は独特でおそらくクラブも選手も最初は不安もあったでしょう。しかし3チームとも昨年はプレーオフ争いに絡むなど実力が上がってきています。
 日本人は振り返ってみても、どうも新しいものを取り入れることに積極的ではありません。歴史が大きく動くのも外国の影響か、最先端技術と文化を積極的に取り入れた各時代のキーパーソンによるものが大きいです。
 アルビレックス新潟サポーターも例外ではなく、サッカーに対しても新しいものには否定から入ってしまいがちですが、もっと柔軟な視点を持てるようになると私たちのサッカーの見え方も変わって来るかもしれませんね。

アルビウェイとは?

アルビレックス新潟のアウェイゲーム限定で発行されているフリーペーパーです。
サポーターがライターとなり、試合の見どころやコラム、次回のアウェーゲームの観光地やチャント紹介をしています!

過去のバックナンバーは以下のURLよりご覧ください!
※スマホだと分かりにくいのですがずーーーーっと下にスクロールすると紙面のPDFが出てきます!!(笑)
https://niigataaway.wordpress.com/




-AlbiWAY, アルビレックス新潟

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マチ神奈川県川崎市在住、東京都調布市出身。
新潟に無縁だったアルビレックス新潟サポーター16年目、家事代行会社入社8年目。
サッカー観戦、本職のお掃除、サポーターとして経験したこと、新潟のよいところを書いてます。