マチココロ

サッカー観戦と本業のお掃除、新潟のよいところを綴っています。

アルビレックス新潟

私たちは選手よりも先に勝利を諦めていなかったか。

2600人。
J2第9節栃木SC戦、栃木県グリーンスタジアムに集まった新潟サポーターの人数だ。現場にいた人間からすると、そこまでの人数が入っているとは思えなかった。なぜなら人数の割に声も拍手も小さかったからだ。
2失点したあとの一番苦しい時、自分の応援する声が大きく聞こえる瞬間があった。
私はサポ友さんのおかげで中心部にかなり近い場所で応援をしていたが、中心部の左右に目をやると口と体が動いていない人がたくさんいた。

92分に得点しても遅すぎる。
この言葉は私達自身にもそのまま返って来るのではないだろうか。
応援を盛り返したのが遅すぎたのだ。

私は横浜FC戦以来、およそ1ヶ月振りにスタジアムで応援をした。選手の動きの悪さは素人目にも明らかだった。

J2にいるとJ1に在籍していた時以上に自分達の実力が測りずらい。ましてや連敗中だ。
私たちがいくら新たな気持ち、挑戦者の気持ちで闘おうとしても、ライバルチームはそれは許してくれない。
長きに渡りJ1にいたクラブだとリスペクトして頂きながら全力で対峙される。
まぶしいくらい強い気持ちでがむしゃらに向かって来るのだ。ファールも荒いプレーもたくさんあった。それも全て『闘っている』からだ。

栃木戦のアルビレックスは、出足の一歩が遅い、クロスが合わない等、ちぐはぐさが際立った。
もちろんシステム変更によるものもあるだろう。しかし私個人としてはシステム変更どうこうの問題でも、後半からギラギラと太陽に暑さにさらされたからでもないと思った。

みんな気がついたいたはずだ。
選手に迷いが生じていたことを。

試合終了のホイッスルとともに栃木の選手達はピッチにバタバタと倒れ込んだ。
一方でウチの選手達はその場に立ちすくんでいた。
どんな想いだったのだろう。
実力も出し切れず、あの暑さでも足をつった選手もいなかったから、体力も限界ではなかったはずだ。

試合後、スタジアムの中にはブーイングも発生し、「監督辞めろ」という声まで飛び出し、口論が起きている場所もあった。

どうして試合後に選手が目の前に来ないと思いが伝えられないのか。
これ以上本当に後押しが出来なかったのか。
どうして寄り添って私達も闘い抜くことが出来なかったのか。

私は悔しくて、「下を向くなー!次こそ勝とう!勝とう!」
その言葉しか出なかった。

サポーターにも色々な考え方を持つ人がいる。
2600人いれば2600人の応援の仕方があるだろう。
しかしチームの調子は右肩下がりで連敗に連敗を重ねてしまっている。
これを選手と監督だけに押し付けるのは違うと思う。

良いプレーには拍手を、苦しい時間帯には声援を。
私たちが後押ししないで誰が選手と共に闘うのだろう。
一人一人がポジティブな声を発すれば、拍手をすれば、ネガティブな声は上がりずらくなる。

勝ちたい気持ちは誰でも持っていて、選手と共に勝利を分かちあいたいはずだ。
だからこそ一緒に考えてほしい。

次はもう10節。ゲームのように気に入らない展開だからとスタート時点に戻ることは出来ない。
しかしまだ32節ある。

もう一度ここからやり直そう。
共に勝利をつかむために。




-アルビレックス新潟

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マチ神奈川県川崎市在住、東京都調布市出身。
新潟に無縁だったアルビレックス新潟サポーター16年目、家事代行会社入社8年目。
サッカー観戦、本職のお掃除、サポーターとして経験したこと、新潟のよいところを書いてます。