マチココロ

サッカー観戦と本業のお掃除、新潟のよいところを綴っています。

アルビレックス新潟

声援がなければサッカーは完成しない

「新潟、新潟、勝利を掴め」
2022年8月14日J2第31節栃木SC戦。
カンセキスタジアム栃木には、アルビレックス新潟のサポーターと選手の歌声が響いた。
それは2年半振りに訪れた”日常”だった。

2020年2月23日のザスパクサツ群馬戦、私は資格試験を優先して参戦を諦めた。試験は半年に1回しかない。次の試合に行ければ良いと安易に考えていたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって、次の試合自体がなかなか訪れなかった。再開しても声出しの応援なんて夢のまた夢の状態になった。この2年半で”日常”が”非日常”に変わった。

2年半振りの声出し応援。仕事に追われている間にゴール裏のチケットは売り切れていたが、どうしてもこの目で見届けたくてメイン席での観戦を決めた。カンセキスタジアム栃木は夏休みということもあり、栃木SCのサポーターもアルビレックス新潟のサポーターもたくさん詰めかけていた。

今か今かと待っていると、ゴールキーパーのコジと阿部ちゃんが練習を開始。

2年半のブランクがあったとは思えないほど、ゴール裏は統率は取れていたし、応援の始め方も“いつも通り“。でも、その一声にはみんなの魂がこもっていた。その声に応えるようにスタジアムの各エリアのオレンジのサポーターが選手に拍手を送る。

『エルヴィス』で選手を出迎えて、円陣を組んでいる中での『アイシテルニイガタ』。試合がこれからまさに始まるというタイミングだったが、涙で視界が滲んでいたのは私だけではないはずだ。

ゴール裏から届けられる太鼓の音で、次が何のチャントなのかはすぐに察知できた。メイン席だったので実際に跳ねる訳ではないが、応援に合わせて夢中で手を叩く。『フォルツァ新潟』や『俺の新潟』のチャントでは、どこで手拍子が入るのか、手を掲げるのか。体はちゃんとアルビレックスの応援を覚えていた。

前半はとにかく苦しかった。決められてもおかしくない相手のチャンスシーンが続く。前半30分を過ぎてもやりたいことができない。流れを引き寄せられない中での孝司さんの一撃は4試合振りの先制点をもたらした。オレンジに染まったスタンドも喜びが爆発する。

その後もヒリヒリとした攻防が続くが後半ボランチの2枚替えにより再び活性化。藤原選手のシュートが突き刺さり2点目で勝負あり。藤原コールから奏哉コールに変わったことでよりアルビレックスサポーターの熱をたかぶらせた。

試合終了のホイッスルを聞き届けると、アルビレックスの選手もサポーターも歓声を上げた。コロナ禍に突入してから初めてとなる肩を組んでの『ハルヲスイング』。ぎこちなく左右へ揺れる選手たちを微笑ましく見守ってからの勝利のバンザイ。

「皆さんの応援が最高でした!だから最後にもう一曲歌ってください!」

千葉ちゃんの掛け声を皮切りに『アイシテルニイガタ』のアンコール大合唱。スタジアムでの”日常”がどれほど愛しいものだったのか、アルビレックスを応援するために集まったサポーターの誰もが、この幸せな時間を噛み締めていたに違いない。

この2年半で声援がなくても試合は成立するという事実を受け入れ続けていた。しかし、改めて声で溢れるスタジアムの中でサッカーを観戦して、声援がなければサッカーは完成しないと思った。
プレーの1つ1つのリアクションはそのクラブが何を大切にしているかの目印になる。あと一歩を引き出すパワーを作る。一緒に怒り、一緒に喜び、感情を共有することでチームとしての一体感が増していく。
監督が“日本一のサポーター“だと表現してくれたが、私は日本一のサポーターであることが重要ではないと思っている。大切なのは選手と監督、クラブスタッフが、“日本一のサポーターと思えるくらい心強い存在”だと思ってくれることだ。

まだ11試合もあるのか、もう11試合しかないのかは分からない。苦しい試合でもしぶとく勝利を収められるか、勝ち点1を拾えるか。きっとその積み重ねが昇格に繋がっていく。

10月23日。
最高の喜びを手に入れるために、目の前の1試合1試合を全力で闘いましょう。




-アルビレックス新潟

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マチ神奈川県川崎市在住、東京都調布市出身。
新潟に無縁だったアルビレックス新潟サポーター16年目、家事代行会社入社8年目。
サッカー観戦、本職のお掃除、サポーターとして経験したこと、新潟のよいところを書いてます。