マチココロ

サッカー観戦と本業のお掃除、新潟のよいところを綴っています。

アルビレックス新潟

自分で解決できない状況ほど苦しいものはない

2020年10月15日。
アルビレックスサポーターにとって衝撃的なニュースが明るみに出た。所属選手が酒気帯び運転で書類送検されたのである。水戸ホーリーホック戦翌日には記者会見が行われた。

残念だが2選手の解雇は妥当だと思った。その上で、公表まで1ヶ月もかけてしまったこと、その間も選手が出場していたことについては、サポーターの私でさえ初動を含めたクラブの対応の悪さを感じずにはいられなかった。サッカークラブというのは一般企業よりも地域性・社会性が強い。新潟県という土地と街、人々の誇りを背負い、スポンサー様を含めた地域の企業様や人々に支えられ存在しているに他ならない。今回の一件は、どのように映ったのであろうか。

このクラブへの信用が、信頼が、音を立てて崩れたのではないかと怖かった。アルビレックス新潟というクラブだけではなくJリーグ全体への信用や信頼にも波及するのではないかとも危惧した。そして、こんな状況でピッチで戦い続けてくれる選手たちの精神状態の難しさを想像するだけで胸が苦しくなった。

自分の会社で同じことが起こったら?
自分の会社と自分を重ねる人ほど、厳しい言葉が心に突き刺さって来るだろう。見たくなくても聞きたくなくても、自分の耳に届いてしまうだろう。サポーターの私ですらこれほど苦しいのに、選手はさらに難しい状況であることに違いない。自分で解決できない状況ほど苦しいものはないのだ。

それでも選手たちは白鳥のエンブレムを付けてこのクラブの誇りのために、戦ってくれている。そもそも新型コロナウイルスの感染拡大の影響で今シーズンは戦い抜くだけでも大変なのだ。にも関わらず、さらに難しくなった状況の中でも一丸となって戦ってくれている。試合終了の瞬間にピッチに倒れ込むまで戦ってくれている。

開幕戦に行けなかった私は、水戸ホーリーホック戦で今シーズン初めてオレンジのユニフォームに袖を通した。声を出して応援はできないし、入場前のチェックも観客動員数も厳しく制限されていたが、それでも私は胸の昂りを抑えられなかった。どこからともなく湧き上がる選手たちの声も。キーパーがボールを弾く音も。ボールがゴールに入ってネットが揺れる音も。応援でかき消されない分、鮮明に聞こえた。選手たちの息遣いまで聞こえてきそうだった。すぐ目の前でサッカーの試合が展開されている。大好きな友人たちと試合を観戦できる。なんて幸せな時間なのだろう、と。

今回の一件で心が離れてしまう人がいるかも知れない。クラブの将来に暗い影を落とすかも知れない。この状況を私たちは歯を喰いしばって受け止めなくてはならない。どんなに苦しくても、やっぱりアルビレックスは”私たちのクラブ”だと思うから。

クラブは生き物だ。私が人生において失敗と成功を繰り返すように、クラブも成功ばかりではないだろう。だからこそクラブと一緒に反省して、このクラブと一緒に歩んで行きたい。このクラブを愛しているから。

まだシーズンは終わってない。今日も徳島戦がやってくる。前を向いて選手たちと共に戦い抜こう。




-アルビレックス新潟

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マチ神奈川県川崎市在住、東京都調布市出身。
新潟に無縁だったアルビレックス新潟サポーター16年目、家事代行会社入社8年目。
サッカー観戦、本職のお掃除、サポーターとして経験したこと、新潟のよいところを書いてます。