2019年のアルビレックスのシーズンが始まった。
右も左も分からなかった昨年と違い、J2での闘いもある程度視界が明瞭になったと思う。
京都戦をDAZN観戦して思ったことが2つある。
1つ目は対戦相手の姿勢。
昨シーズンは対戦相手のクラブがかなり高いモチベーションで向かってきていた。
対戦相手がやっていたのは自分たちがやりたいサッカーというよりも、ウチに何もさせないサッカー。
強豪クラブが自分たちのスタイルを全面に出すJ1とは大きく違っていたのである。
強豪新潟という言葉も一人で歩き回った。
自分たちの実力が分からず、選手もサポーターも迷子になった時期が長かった。
しかし京都さんとの試合ではフラットに1対戦相手として闘えていた。
京都さんもウチの良さを消そうというサッカーではなかったし、京都さんがどんなサッカーをしてくるか分からない開幕戦という難しい試合の中、ウチの選手もあたふたすることもなく闘っていたと思う。
去年の開幕である讃岐戦とはずいぶんとイメージが異なった。
そして2つ目がチームとしての土台。
昨年までウチは半年に一回監督が交代していたから前のシーズンの最終戦で指揮を執った監督が開幕戦指揮を執ることもなかった.
選手が残留したとしてもクラブとしてのやりたいサッカーの土台がぐらぐらだったように思う。
特に昨年は2017年の最終戦を闘ったスターティングメンバーの大半が残留し、クラブとしての積み重ねがあると思っていた。
しかし、結果的にはなかなか戦術が浸透しないまま監督が交代になってしまっている。
今年はと言うとアルビレックスのサッカーをよく知る片渕監督が引き続き指揮を執る。
球際に強く、アグレッシブに走るサッカーだ。京都戦で私は昨年からのサッカーに継続性が見えていると感じた。
もちろんまだまだ新しい選手とのコミュニケーションが不足していてパスが通らないこともあった。
しかしやりたいサッカーが開幕戦の時点で見えている。
昨年積み上げて来たサッカーがゼロになっていない。これはここ数年経験したことがなかった。
新しい戦力である新井くんのパスにもレオナルドのシュートにもワクワクした。
怖いけれど楽しみな週末が帰ってきた。
では今年のアルビレックスは期待出来るのか。
正直、1試合見ただけでは分からない。新体制発表会見で是永さんがおっしゃっていた「外国人枠4枚を使い切る」こともできていない。
まだまだ発展途上だ。チームは生き物だし、長いシーズンの中で波もある。
だからこそ1試合1試合を大切にして、最終戦の時に自分たちが望む場所に居れたら嬉しい。
日曜日は私にとっての開幕戦。
心を躍らせながらフクダ電子アリーナに向かいたいと思う。