La Familia
これはゴール裏の横断幕にも使用されるアルビレックス新潟サポーターにとっては知っていて当然という言葉だと思います。
私たちは“家族”
この言葉の本当の意味を考えたことがあるでしょうか。当たり前すぎて考えたことがなかったこの言葉を県外出身・県外在住アルビレックス新潟サポーター14年目の私が自分なりに考えてみたいと思います。
Jリーグをかじっている人の新潟の印象はきっと「家族のような温かさ」ではないでしょうか。14年前の私もそうでした。他のチームとは異なる雰囲気をスタジアムに纏わせることが出来るこのチームに興味を持ったのが私がサポーターとしての今日に至る最初のきっかけです。しかしこの「家族のような温かさ」とは一体なんなのか。
アルビレックス新潟のサポーターにとって選手は「うちの子」だからだと思うようになりました。
子供がいない私がいうと説得力がなくなるかも知れませんが、これではどうでしょう。皆さまの母校の野球部が甲子園に出場したら。サッカー部が全国高校サッカー選手権大会に出場したら。いくら年が離れ接点がない子でも「母校」という箱から一気に自分の身近なところに感じませんか。
するとどうでしょう。応援したくてたまらなくなりますよね。
Jリーグのチームの多くはエンターテイメントとして完璧なパフォーマンス・プレーを求めているように感じます。だからこそ、プレーのリアクションはとてもシビアです。
ではアルビレックスのサポーターはそこを求めていないかというと、そういうことではありません。
ただ、前提が違うんです。あくまでも「うちの子」なんです。
もちろん彼らはプロの選手です。
しかし「うちの子」に辛辣な言葉を浴びせることが出来る人がどこにいるのでしょうか。
鼓舞することはあっても言葉を吐き捨てることはないんです。
高みに向かって勝利に向かって頑張ってほしいから厳しい言葉をかけることもあるでしょう。しかし私たちは“家族”なんです。
常に寄り添い、歩んで来た家族。一緒に泣きたい時には泣き、笑いたい時に笑う。
お互いに正解が分からなくてすれ違うこともあるけど、お互いの気持ちが理解できた時、より強い絆が思いを強くするのではないでしょうか。
そして忘れないでほしい。
新潟に無縁な私のことを受け入れ、背中を押してくださっているのは皆さまの存在に他なりません。
アル関ジャイアント宴会シリーズの運営やアルビレックスミャンマーへの支援などのサポーターとしての私だけではなく、
就活で悩んだ時も仕事で悩んだ時も、人間関係で悩んだ時も、私の人生の転換期に支えてくださったのはオレンジの想いを持っている皆さまでした。
他人との距離がどんどん離れていく現代において、こんなにも見守ってくださる方がいて私はなんて幸せなのでしょうか。
だからこそ、私もスタジアムでのご縁を大切にして、「ウチの子」を鼓舞し、これからもこのチームと闘い続けます。
La Familia
どんな時でも私たちは”家族”です。
共に人生を歩んでいきましょう。