私たちが待ち焦がれていたドウグラス タンキが一週間遅れて、味スタではなくビッグスワンでアルビレックスでのデビューを果たした。
入団会見の時はハンバーガーを食べすぎたのかと思うくらいの体格だったが、ダゾーン越しに見た彼の姿はかなり絞られていた。来日してから今日までに9キロ減量したらしい。
実際のプレーはどうだったかと言うと、一言で言えば“エジミウソンを彷彿とさせた”。
14年前に彼のプレーを見た人ならうなずいてくれるに違いない。
ボールを失わず、推進力があり、シュートも打てる。
とにかくスポッとボールが収まるのだ。横浜Fマリノスの中澤選手からボールをねじり取った時は画面越しでも本当に痺れた。
あの中澤先輩からボールを奪いきるとは!あの1プレーでもう私の心を鷲掴みだった。
前半はもうわくわくしかしなかった。
磯村くんがコンパスのようにチームの中心になってボールをくるくるアルビレックスの選手に配給する。
タンキのところでボールを収めてゴール前にはオレンジのユニフォームの選手が一気になだれ込む。
もちろん危ない場面が全くな訳ではなかったが守備陣がしっかり仕事をして前半を0-0で折り返した。
が、試合が終わってみればこの時間に得点が取れなかったことが悔やまれることになった。
後半に2失点して試合終了。詳細はあえて書かない。
私たちが待ち焦がれていたドウグラス タンキは消耗戦で90分戦い切ることが出来ず、72分に鈴木武蔵と交代となった。
彼はすでに後半のはじめには疲れで顔を歪ませており、前半のような戦車ぶりは発揮できなかったと言える。
この試合というよりも、中断明けの2試合で言えることは、どのチームも新加入の選手がしっかり仕事をしている。信じられないくらい外れがない。
前節も今節も新加入選手が仕事を果たしたチームが勝利を手にした。
この点から考えると改めてタンキにゴールが生まれなかったことが本当に悔やまれる。
しかし、やっと開幕戦に立つべき場所に立つことが出来たと感じる内容だった。
この半年のブランクを取り戻すことが出来るのか。
これは選手だけではなく私たちもこの出遅れた半年を取り戻すことが出来るのかにかかっている。
5/20に札幌に勝利してから2ヵ月以上、勝利から見放されている。
選手たちのメンタルは溺れそうになりながらも何とか堪えているような状態だと思う。
サポーターがそこに手を差し伸べて一緒に這い上がるくらいの気持ちでなければ溺れるのは時間の問題だ。
疑問を抱いて悩んでいる時間も立ち止まる時間も残されてない。
もう次の試合はすぐそこまで迫ってる。
一緒に這い上がろう。
私たちならきっと出来る。