マチココロ

趣味のサッカー観戦と本業のお掃除、新潟のよいところを綴っています。

アルビレックス新潟

現実から目を背けるな。

「蹴っ散らせ!蹴っ散らせ!手がつけられないー!にーいーがーたー!」
選手のプレーと呼応するかのようにこのチャントでうねりが生まれた。
勝ちたいという想いが渦を巻いているアウェーのゴール裏から、後半ロスタイムにヴェルディの決勝ゴールが突き刺さる瞬間が不思議なほどはっきりと見えた。
二回リードをしていたにも関わらず、指先にまで触れていた勝利は最後の最後に離れて行ってしまった。

水分は汗でみんな出て行ってしまったから涙は出なかった。
でも悔しいという想いは後からあとから湧き上がって止まらなかった。

悔しい、悔しい、悔しい・・・・!

今日この試合の重要性は誰もが分かっていたはずだ。
山形で良い試合が出来たから連勝をして良い流れをホームに繋げたい。
わずかに見えた希望の光を掴み取りたい。
不恰好でも良いから勝つのだと。
誰もが思っていたはずだ。

3点入れたのに勝てない。
自分たちの実力のなさを痛感せざるをえなかった。

J1でもタイトルを獲得したことのあるクラブが降格した場合、「J2を舐めていたのか」と取り沙汰される。
しかし、これは自分たちの実力にある程度自信があり、J2リーグでも自分たちはやれると思っていたクラブにしか当てはまらない。

アルビレックスの場合にも当てはまらないだろう。

自信がない。
消極的。
次こそは、次こそはと言って次が来ない。

J2を舐めている、舐めていない以前に、私はJ1に在籍していた昨年抱えていた問題をそのまま引きずっているのではないだろうか。

私たちサポーターはクラブの内部の事情まで分からない。
関東在住の私に至っては練習を聖籠町まで見に行くこともままならない。

それでも一つだけ言えるのは、
私たちは弱いということ。

再び連敗したら降格圏に落ちる可能性がある。
一方でアルビレックスが6連勝して1位が6連敗しても1位になれる訳でもないだろう。
山形戦に勝利した後、順位表を眺めながらそんな事を考えていた。

そんな中、早川史哉選手の記事を見て、私はハッとした。

今まで目標は遥か遠くにあった。山登りに例えると、最初は山頂を漠然と見ながら登山をスタートさせて、まずはできることをやろうと、ゆっくりと前進できた。
 でも、3~4合目まで登ってきて、『頂上に近づいてきたかな?』と思ってパッと山頂を見たら、山頂までのよりリアルな距離を突きつけられるという。
 それにこれから先どんどん進んでいけば、当然、山の傾斜が厳しくなるし、酸素濃度も薄くなっていく――身体的にキツくなっていくのがハッキリと分かっているんです。だから、本当の勝負はここからだと思っています

「新潟・早川史哉、ついにピッチに!白血病からの復活と心の葛藤を告白。」(http://number.bunshun.jp/articles/-/831419)より引用。早川史哉選手の言葉。

今シーズン、アルビレックスはJ1昇格を目標にスタートした。
しかし漠然とそこに昇格という目標があって、試合を重ねても好転しない。
上だけを見て登って来たけれど、1位のクラブはずっと先に居て姿が見えなくなってきている。

怖いけれど、今こそ一度後ろを振り向くべきだ。

現在地を理解した上で、どうやってここから登っていくのか考え直さなければならない時期が来ている。

私はこのリーグの登り方を知っている訳ではない。私はJ1からアルビレックスの応援を始めたサポーターだ。
ルートを案内出来ないし、心身のコンディション管理が出来るわけでもない、助っ人を投入出来るはずもない。
15年前どうやって登れたのか、登り方を知らないのだ。

しかし、息も苦しい今だからこそ、向き合って選手を鼓舞し続けたい。
「苦しいよね、一緒に頑張ろう」
「少しずつ良くなってきているよ」
「私たちがついてるから」

選手が踏みしめるその一歩を、一緒に歩んで行きたい。

ヴェルディ戦も選手の背中を押したいと約1200人ものサポーターが平日の味スタに駆けつけた。
ある人はスーツで仕事帰りに、ある人はテスト期間で参考書を片手に。

マイクラブはなかなか勝利を上げられないかもしれない。
目を覆いたくなる瞬間もあるかもしれない。

それでも選手と共に闘い続ける。
アルビレックスが再び飛翔するように。
共に勝利の喜びを分かち合えるように。

私たちはアルビレックスを愛してる。




-アルビレックス新潟

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マチ神奈川県川崎市在住、東京都調布市出身。
新潟に無縁だったアルビレックス新潟サポーター15年目、家事代行会社入社7年目。
趣味のサッカー観戦、本職のお掃除、サポーターとして経験したこと、新潟のよいところを書いてます。